それでも、やっぱり、君が好き。

私たちは手をつないだままシアターをでた。

「どういうこと?」

「言った通り。」

いきなり琉加が真剣な顔になった。

「俺は佳奈が好き。付き合ってください。」

そのことばを言われて、初めて気がついた。

「私も。私も琉加が好き。」