―――ふふーん、ふーん。 キッチンで鼻歌を歌いながら料理をしていた。 「楽しそうだね」 「きゃっ!?」 いきなり恭介に後ろから抱き締められた。 「ちょっと、料理出来ないじゃん。」 「大丈夫だって、それより何作ってるの?」 「恭介の大好きなハンバーグ」 「やった!僕、悠梨の作るハンバーグ大好き」 「だったら、向こうで大人しく待ってて」 「わかったよ。でも後で悠梨も食べるからね」 意地悪く笑いながらソファに戻って行った。 キッチンに残された私は一人で真っ赤になっていた・・・。