「さぁ、ここに署名を。…ここで終わりじゃない。ここから始めましょう。あなたの本当の生きる道は、ここから始まるんです。」

井上の言葉に反応するように、紙と万年筆はふわっと私の前に飛んできた。

『生きることの本当の歓び』

本当に、わかるのだろうか。

私が、どうしてこの世に産まれてきたのか。

何のために生きているのか。