「おい!?どうした!?」
大地の顔を見た瞬間、涙が止まらなくなって、夢中で大地の胸に飛び込んだ。
「大地と約束したところまで必死に走ったの…!
でも間に合わなくて…
あたしの気持ち伝えたかったのにっ…」
大地は泣きじゃくるあたしを抱きしめて、優しく頭をなでてくれた。
「…なぁ、亜子。
俺もこの間ここで、時間が過ぎたら諦めるって言ったけど…さ。
亜子が俺に伝えたかった気持ちって、何?
俺、…期待してもいい?」
「あたし…、大地が彼氏になったら今までの人たちみたく離れていくんじゃないかって思ってた。
だから、友達でいることにこだわってた。
でも本当は、ずっと一緒にいたい…
あたし、大地のことすごくすごく好きみたい…。
自分の気持ちに鈍くて、気づくのが遅かったこと後悔してる…」
あたしの精一杯の思いを、泣きながらも伝えると、大地が強く抱きしめてくれた。
「亜子、俺は他の奴らとは違うよ。
俺はずっと、亜子のことを見てきたし、離れるつもりなんかまったくない。
俺も、ずっと亜子と一緒にいたい。」
大地の言葉に余計に涙が流れる。
そのままあたしを離すと、まっすぐあたしの目を見た大地。
「亜子が好きだ。
付き合ってください。」
「はいっ…」
大地との初めてのキスは、泣いていたせいで、涙の味がした。

