1番近くにいる君




ここもやっぱり人が多くてなかなかたどり着かない。


「何でこんなに人いるのっ…」


焦りと不安から、泣きそうになっていたとき携帯が震えた。



『頑張れ!』


そう一言書かれたメールをくれたのはユリ。



不安を消すかのように携帯をぎゅっと握りしめてもう1度走って約束の場所に着いた。


約束した場所は、神社を抜けた先にある町を見下ろすことができるちょっとした山。


ちょっとした悩みとかを話す時に2人でよく行った場所。


息を切らしながら時間を見ると23時55分を過ぎて、すでに年が明けて10分も経っていた。


「間に合わなかっ…た。」


溢れ出す涙が止まらない。


目の前に広がるのはきれいな夜景。



「本当なら一緒に見れるはずだったのにっ…」