1番近くにいる君



「亜子!待て待て!」



そう言って追いかけてきてくれたお兄ちゃんが駅まで車で送ってくれた。



車を降りて駅のホームに着いた。


「うわっさすが大晦日。人多すぎっ…」


早く乗りたいのに3本待っても満員で乗れない。



やっと乗れた電車も時間も遅いからか各駅停車しかなくなかなか進まない。



携帯をひらいて時間を何度も見てしまう。


頭に浮かぶのは大地の笑った顔ばかり。


大地が好きってことに今さら気づいたくせに、こんなにも会いたいなんて。



地元の駅に着いたのは23時30分を過ぎていた。


ここから約束の場所までは30分はかかる。



「急がなきゃっ…」


無我夢中で走って、やっと神社が見えてきた。