――あたしは、もしかしてずっと大地のことが好きだったの?
――自分できづかなかっただけ?
あたしは一晩色々なことを考えていた。
大地がもし自分から離れていったら?
彼の変わりになる人なんて絶対いない。
30日。
あたしはお兄ちゃんに聞いてみた。
「ねぇ、お兄ちゃん。
お兄ちゃんはあたしの何を見てあたしが大地を好きだと思ったの?」
「え?何急に。」
結婚にすっかり浮かれてあたしに買いに行かせたゼクシィをにやにや読んでいた兄に若干引きつつもあたしは聞いた。
「あたし、いつも告白されて付き合ってもすぐフラれるし、彼氏なんてすぐ離れていくものだと思ってて。
でも大地とはずっと一緒にいたいから、友達でいることにこだわってたのかな。」
ぽつぽつとあたしはそんなことを言っていた。
「よく分かんないけど…
俺とちーも、亜子と大地みたいな感じだったぞ。
俺の大学のサークルにあいつが初めて来たときからすぐ気があってさ。
いつも一緒にいて、バカみたいに騒いで周りからみたら何が楽しいのか分かんないことも2人でだとすげー楽しくて。
だから1番近くにいたくて付き合ったし、1番近くにいてほしいからプロポーズもした。
って何でこんな恥ずかしいことをお前に言ってんだ俺は!」
「1番近くに…か。」
1番近く、身近な人。
少し答えが出た気がしてきた。

