1番近くにいる君



「ついに!大地くん亜子に告ったんだ!」



玄関あけてユリの第一声がこれだった。



「ちょっとユリ!静かに!」



「あ~ごめんごめん!」



紅茶をいれてあたしの部屋でクリスマスの話をひととおりした。



「どうして大地くんの告白はすぐに返事しなかったの?」



「分かんない…。

何かすごくまっすぐで、自分の気持ちもはっきり分かってないくせにその場でオッケーなんて言えなかった。」



「どうして大地くんと元カノが一緒にいるところ見てもやもやしたの?」



「う……ん、分かんない…。」



「あっ、じゃあ想像してみて。

大地くんに超ーらぶらぶな彼女ができて、亜子と食べ放題に行ったり、一緒に騒いだりできなくなる。

どう思う!?」



「えっ、やだよそんなの!
つまんないじゃん!」




「うん。じゃあもう答えは出てるじゃん?」



「――え?」



ユリは最後に、

『前に言ったでしょ?
身近な人なら亜子をイメージだけで見たりしないよ。

あと、亜子が藤くんからの復縁を断ったのも、大地くんといるほうが楽しいからでしょ?

あとは自分で考えてごらん!』


と言って帰って行った。