「総長!下に奈落が…」
したっぱの声が響く。奈落。それは長年雷雨と闘ってきた言わばライバルのような存在である。
「まじ!?流石奈落。私が喧嘩したいの伝わったんかな。」
幹部とシタッパを引き連れて倉庫を出た。
確かに奈落だ。でも先頭に立ってるのは知らない顔だった。
「お久し振りですね。雷雨の皆さん。」
「おい。哲はどうした。なんでお前がその場所にいる?」
「哲さんには奈落を抜けて頂きました。考え方が違ったもので。」
そして懐から鉄砲を取り出した。
「こういう場合。総長の息の根を止めればいいと提案したんですがね。哲さんは受け入れてはくれませんでした。」
そうしてそれを渚に向けて引き金を引く。



