「そうか。なら沖田さんは今度話してやるよ。」

渚の言葉に素直にうなずく沖田は、純粋すぎる。


「…そろそろ。いいか?」

「空気を読んでください。まだ話中ですよ。」

「次いっていいぞ。」

沖田は無視され、拷問?…いや。質問が始まった。

「長州の間者でなく、未来から来たというのは信じよう。」

「信じるんだ。」

「ああ。でもそれが嘘なら…斬る!」

「ああ。了解。」

「そういえば大事な事を忘れていませんか?」

「いきなりなんだ。大事な事ってーのは。」

「名前ですよ。」

「名前ならそいつが知ってたじゃねーか。自己の紹介など無用だ。」

「違いますよ。あのこの名前です。聞いていなかったですよ。」

作者もすっかり忘れていた。(←すんません)

渚はまだ誰にも名乗っていなかった。

渚自信もあまり名乗る必要もないと、聞かれるまで黙っているつもりだった。