土方は渚からケータイを奪い取り…
くるくる回す。
横のボタンをぽちっと押してしまい、箱の蓋の部分が光った。
「おぁぁー。光った。…どうなってんだこれ。」
「凄いでしょう。僕もビックリしたんですから。えーっと…名前は…」
「ケータイ電話」
「そうそう。けぇたいでんわ。変な名前なんですよ。」
沖田ははしゃいでいた。そうだなぁ…。
おもちゃ売り場で買ってほしいおもちゃの魅力を必死に説明する子供のように。
「今お前らに説明してもわかんねーよ。理解できないだろうからな。」
「てめー。いちいち嫌みをねじ込むな!」
「僕は理解できますよ。土方さんなんかよりも。…脳ミソちゃんとありますから。」
「誰なんかよりだって?おれにだって脳ミソはあるわああああ!」
挑発している方もいけないが、
挑発にのってしまうやつはバカである。
のらなくてもいい挑発にのってしまう土方は拷問も忘れ、、、
ただひたすら怒鳴っていた。