二人を睨みながら土方は渚の正面に腰を下ろした。
言うまでもないがこの時代に机や椅子などあるわけもなく、畳の上に胡座をかいた状態だ。
まだ疑われているのだから仕方がないが、、、
いつ斬られてもおかしくない。
「単刀直入に聞く。お前は長州の間者か?」
「ちげーって言っただろうが。馬鹿か。いや頭が空っぽなんだろーな。可愛そうに。」
「誰が頭が空っぽだ!って人の頭に手をあわすなぁ。」
「プッ。ふはははは。面白いひとですね。僕は何故かあなたと気が合いそうな気がする。」
沖田が堪えきれたかったのか、大爆笑である。
「確かに気は合うだろうな。」
「長州の間者じゃなきゃ。…本当に未来から来たのか?」
「ああ。証拠でも欲しいか?」
渚はさっき沖田に見せたケータイを取り出した。
「これ凄いんですよ。光るんです。箱なのに。」
「箱が光るかよ!貸してみろ。」



