「まあ兎に角。だ!転校は明後日だから!それと、ここから藍明まで遠いから今日からお前等二人暮しな!」


「…わーったよ。どうせ家具とか別に新しいの全部向こうで揃えてんだろ?」


「よくわかったな!そういう事だから。…あ、ハイ部屋の鍵!」




なんで分かったんだろ。結羽。
すげーな!




「行くぞ琉羽。」



右手を差し出す結羽。



「おぅ!」




あたしはその手を左手で握り返す。


あたし達は昔からこれが当たり前で良く恋人同士と間違われる。


まあ気にしないからいいけど(笑)

あたしはこう見えてブラコンなんだ。結羽もシスコン。




「えーっと。タクシー使うか」


「そうだな!」




手を繋いで歩きながらそういう話をする。