屍鬼-shiki-





口にも出し、決意を固める。
コレ以上、甘くしたらだめだ。


コイツらは強くなれない。


サッと何も言わずに立ち去る。
もう、関わりたくなかったから……。








   ☆     ☆   

「あれ?”屍鬼”さんは?」

1人が気づき、キョロキョロと周りを見る。
そこには姿がなかった。


「そういや、もういねえな……」

やっぱ呆れられたか……と准は思った。
だってこれで3回目。

頼みごとをするのは……。
やっぱり敵にこんなにすんのは失礼。

それは准も承知の上だった。



   ☆     ☆