屍鬼-shiki-



「おい」

あたしは屍鬼として、低い声を出す。

「来てくれた……。
まじでありがとう」

准が深々と頭を下げる。


「ホントに、コレが最後だぞ?」

あたしはギンッ、と睨みつける。


「……はぃ」

みんな小さい声で呟く。
あたしが屍鬼って気づいてねえだろうな。


「オレがやりてえだけやっから、
お前らは適当にやってろ」

あたしは冷たく言い放ち、殴りかかりに行った。