屍鬼-shiki-


次の日。


「准。いいって」

あたしはそう告げた。


「悪ぃな……」

申し訳なさそうに、囁いた。


「でも」

あたしは准を見つめる。


「これで、ラスト」

冷たくそう告げる。
准はコクッ、と頷いた。


よし。




じゃあ、行くか。

スッと立ち上がり、鞄を持つ。


「もう一度、助けてやるよ……」

ボソッと呟く。
そして屍鬼の格好をして、場所へと向かった。