でも男子には負けたくない!
あんな野郎どもなんか、この俺様がぶっ潰してやる!

「憐って足はやいの?」

藍羅と明が椅子をずらしてあたしを見た。

「まあね♪それなりに……」

そっちは?、と問い返す。


「オレらもはやいよー」

ニィ、と笑ってピースサインを作った。
やっぱ暴走族の人とかって絶対運動神経いいよねえ。


「体育祭頑張ろうね!
絶対あたしも負けない!!」

やる気満々に、拳を作ってみせる。


「オレも!!ぜってえ負ける気がしねえ!!」

そこらへんのヤツラとは違うんだ、と笑っていった。