あたしが返事をすると、とても嬉しそうな顔をした。
あぁこいつ、あたしに憧れてるんだな。
そう思った。
「お前は……”百虎”か?」
准の目をみていった。
准はあたしより背がでかいから、上目遣いになる。
「……あぁ。
オレのコト、知ってんだな……」
嬉しそうに微笑んだ。
でも、あたしは……
「これから会うときは、”鬼龍総長の屍鬼”としてだろうな……」
=敵。
あたしはそれを遠まわしに言った。
でも、あたしは准たちとは戦いたくない。
「そんときはアンタでも手加減なしだぜ」
……フッ。
あたしに勝てるとでも?
ま、いいか。
「じゃあ手加減なしでいくから、今度は」
鼻で笑って、じゃあな、と告げてから手をヒラヒラと振った。