屍鬼-shiki-




―――次の日。


「オレさ、昨日女ヤろうとしてたっけさぁ~。
なんか……変なヤツにボコられたんだよ。
めちゃくちゃ強くてさぁ」


ギクッ

それってあたし?
こいつらだっけ?


「その変なヤツがなんか……、屍鬼っぽかったんだよなぁ」

ギクギクッ

あたしじゃないかー!

「しかも声がまたかっこいいんだよな~」

う、なんか褒められてる?


「おいてめぇら」

低い声が聞こえた。


「……ヒィッ!な、なんだよ……」

怯えた声をだした。