「あの、ココですけど……」
オドオドしながら力なくドアを指差す。
「ありがとう」
ニコッと笑って、ノックもせずに入っていった。
「やぁ、憐チャン。
久しぶりだな?」
フッと笑った意地悪な顔。
なんか見覚えあるな……。
「アレ、オレのコト忘れちゃった?
悲しいなぁ、ククッ」
んーとんーと、誰だっけー?
ん、待てよ……?
「トシ!?うっわー、トシが理事長!?」
そう目の前にいたのはトシこと、聖沢俊也のコト。
元鬼龍の幹部。
「ところでなんでお前退学になったのよ?」
「いやぁ、色々ありましてね……」
ボリボリと頭を掻いてみせる。
「まあいいか。
とりあえずお前のクラスは1-B。
じゃ頑張れよ」
ポン、とあたしの頭の上に手を乗っける。
「そういやーさ、担任はコンドーだから」
コンドー?
ぇ、あのコンドーさん!?
あの人も教師になったわけ!?


