屍鬼-shiki-




「みんなーっ!
久しぶり!!」

鬼龍の倉庫をガバッ、と開ける。

みんな呆然としていた。

沈黙を破ったのは、この一言だった。

「レンか?」

よかった。覚えててくれた……。


「うん、そうだよ……。
みんなごめんね……。
あたしが見つかったせいで」

顔を俯かせる。
あたしは久しぶりの再会でじわっと涙が溢れ出そうになった。

……でも止めたんだ。



あたしは、総長になるって覚悟をしたときから。