ヴォン……。

あたしたちは飛ばして、倉庫に向かってる。
あたしはもっと飛ばせるけど……。
道わかんないし、バイク慣れしすぎ、ってなるしね。

「ココ。ココがオレら白龍の倉庫」

へぇ、ココがね。
でかすぎねぇか?

だからこの”白龍”には雑魚がたくさんいんだよ。

「広いねー。人数どんだけいんの?」

すげー、と感嘆をあげる。
本当はそんなこと思ってないけど。

「600人ぐらいだっけな?」

え、多すぎだろ!

「あ、でもあれだろ?
あの”鬼龍”って30人だってな」

ニッコリ微笑みながらいうと、みんな驚いた。

「そうなのか!?」とか「もっと多いと思った!」とか。
あたしは「強いから少人数で十分なんだよ」て言ってやった。
=アンタらは弱いってコト。

「それさ、オレらが弱いっていいたい?」

あ、バレた?

「うん」

真顔で言ったら、肩を竦めてた。