屍鬼-shiki-


あたしなんかよりもっと可愛いコとかいるのに。
てか准って女嫌いじゃないの?

「オレのコト、キライか?」
えぇえええ、そんなコト聞くか普通!!

「いゃ……キライじゃナイよ?
でも恋愛感情では見れないよ」
だってあたしは……。
恋愛をしたくないんだもん。
なのになんでだろう。
こんなに楽しくて、しょうがないの?


「じゃ、スキにさせてやるよ。
ホラ、こっちきてみ?」

准は手招きし、隣に座るように促した。
あたしは今の関係……ってゆうか、友達みたいに仲良くしてる関係のままがいいのに……。

「もぉ、なにさ……」

そういって准のほうに振り返る。

目の前に准のドアップ。
やべぇ、かっこいい……。

っじゃなくて!

ダメでしょ、こんなことしちゃ!

そんなこと考えても、もう唇に触れる直前だった。
キスされる―――。

「んっ」

唇が触れた途端に離れた。