「ボク、ヘアメイクアーティストになりたいんです」
「ほう、スゴいな」

塚田が声を上げる。

「ボク、花崎さんと一緒のクラスなんですケド」

甘ったるい声変わりしていないボイス。は~、女の子ならな……。

「下川くん、あちらの、というか、女の子になりたいとか憧れたことある?」

一応きいてみる。

「ありません!」


即答だった……。

「花崎さんの話ですが」

「ハイ、下川くん、続けて」

「ボブになって、スゴいキレイになったてか」

下を向いて顔を赤らめる。ふむ、で?


「洗練されたと思います」