塚田はゆりにデカイ顔を近付ける。

大量の汗の粒が顔に浮かんでいる。


「花崎は放課後ここで何をしてるんですか!あの瀬名という教師と!」

ん……?


ちょっと話がずれてるよ、塚田。

「僕はゆり先生があの英語教師とプライベートでどうこうしようが、知りません」

あっそう…なら、ほっといてよ。

あたしの冷ややかな目に、食らい付いてくる、塚田の丸顔&角メガネ。

「しかし…花崎を巻き込むのは止めてください。あの子は……最近変わってしまって」

ウンウン、キレイになってきたでしょ~あたしも、ようやく苦労が報われて…。

て。

「塚田先生…顔、近すぎです」

オッサン顔、近すぎ!違う意味でドキドキするわ~。
「スミマセン……」


「花崎ナミさんは、身だしなみを整えてレディらしくなるために、放課後、来ているだけです」

あたしは、保健室教師ですから。フフン。