「ナミは僕のこと、嫌い?」
とんでもないよ。あたしのほうが、ふさわしくないって言ってるんだよ?
ブンブン頭を振ると、ヒロが手を伸ばしてあたしの耳にふれた。
「僕はナミの耳の形が好きだし」
……んんん? ヒロは『耳フェチ』なのか?
「ひとつでも好きなところがあれば、僕は人を好きになれる」
「はぁ……」
ちょっと耳たぶ触りすぎですけども。
ヒロはその肌の感触を指で楽しんでいる。
「本当はこうやってね」
……ヒィ!……耳元にキス。
「ナミ、15歳のわりに、耳から首にかけてセクシーだよね」
自分では見ないから知らないけど…そうなんデスカ?


