「あたし的には、自分が良ければ、キレイになる方法なんて、何でもいいんだけど」
あたしの言葉はヒロには、投げやりに聞こえたみたい。
「え?」
バイバイの手をしたまんま、ヒロが立ち尽くす。
なんか、変なことを言ってるかな?
「ナミ、それじゃさみしいよ」
さみしい?
「キレイになる方法はたくさんあるだろうけど、ナミがワクワクできないとね」
「ハイ……」
「やっぱ、ゆり先生に相談したほうがいいよ。楽しくキレイになるために」
ゆり先生……。
ヒロがこんなに信頼する、ゆり先生って、何者?
今さらながら、あたしはゆり先生のこと、なんも知らない。
「じゃ、またあした」
こうして、美男子があたしと仲良くなったのも、ゆり先生の計画があったから。
でもそんなに信頼できるのかな……なんか不思議。
そしてヒロのお決まりのハグ。