前下がりのボブになった、あたしは周りからずいぶん驚かれた。

ママは

「ナミじゃないみたい」

パパは

「どんなナミでもパパは好きだよ」


う~ん……。

両親の反応いまいち。

いっぱいほめてくれたのは、ゆり先生とヒロだけ。


もしかして、

庶民と金持ちでは、キレイの感覚がちがうのかも。


ヒロは特にベタほめだった。


「やっぱ、素材がいいんだな。ますます、楽しみだよ」


調子にのるんじゃない!


そう言ってみても、ヒロは英語の授業中にささやいてくる。

授業しろよ。


そう思いつつ、あたしの胸はドキドキ、どきどき。



胸の鼓動が止まらない……。