その時、部屋のドアをノックする音がした。 「ハイ」 「失礼します」 執事の黒沢の声。 「なに?」 「瀬名様がいらしていますが……どうしましょう」 ナミは写真をベッドサイドに置いて、ドアに近づく。 「ヒロに入ってもらって」 ナミ!? 「ゆり先生、あたし、行くね」 ナミ……。 あたしはヒロと2人で何を話せばよいの? ナミは居てくれないの?