キレイをつくる保健室


「ヒドイです!ひどいよ」

下川くん……。


「ボク、死ぬかと思いました!!」


あ、……そっち。


あたしの心配じゃないのね。



でも下川くんのおかげか、あたしは涙は出てこなかった。


「ナミ」


ゆり先生は、目の前の紅茶に視線をおとしている。


「あたしも……悪かったのよ」


下川くんも、あたしも、キョトンとしてしまう。



「女子たちが、ここまでヒドイことをしてしまったのは、ナミがキレイになったから」


「そんな……」


「とってもキレイになったからよ、それも短期間で」


あたし……マダマダです。