【花崎ナミside】

火事が収まったあと。


あたしたちは、クタクタの身体を引きずり、雨宮邸に行った。



ゆり先生が、疲れたあたしたちに夕食をごちそうしてくれるって。


ほぼ、強引。



雨宮邸は、学園よりも立派で、広い。



「いったい、ゆり先生のお父さん、何してるんですか」


初めて来た下川くん。


あちらこちらをキョロキョロと見回してる。



ちっちゃい犬みたい……。

チワワとか、ダックスフンドとかさ。