「お前はキレイになりたくないか?」


「なんで?」



……。

これでは駄目だ。

いくら風呂に入れてマッサージして、冷えて、むくむくした脂肪の固まりを溶かしても。


ナミは、気づくとムクムク汚ない自分に戻るだろう。


「本当にキレイになりたくないわけ?」


「ハイ」



この女は、というかケダモノは。



「キレイじゃないけど、あたしはそれで良いです」


ぬけぬけと言う。