『なぁつばさ〜。校内案内してくれよ。』
『大輝、先生と回ったんでしょ?』
『もう一回さぁ。』

なんなの??
馴れ馴れしくしてくるし、なんか馬鹿に気が合うしさぁ……。

『はぁ……。分かったわ。行きましょ。』

影で……

『つーちゃんかなり気に入られてるよね。大輝くんに。』
『うん。』

と言われているのは知るはずもない。

『ここが音楽室。』
『あ、ここの学校ってさ七不思議とかあんの?』
『七不思議?』

大輝はそんなものを信じているのか…………。

くだらないな。

『あるけど、私は興味ないわ。』
『あるんだっ』
『そうね、例えば音楽室。ベートーベンが夜中動き出すとか、ピアノが聞こえるとか。単純ね。』

と言って私が大輝の方を向くと、キラキラの目の大輝が立っていた。

?!

嫌な予感…………。

『なぁつばさ!七不思議知ってるやつ全部教えてっ』
『私は6こしか知らないわよ?7こ知ったら不吉な事が起こるって言うし。』
『それでもいいからさっ』

ふぅ……とため息をついて、話しはじめた。

6こ話し終わりまたため息をついた。

『私が知ってるのはこれだけよ。』
『すっげえ……』
『大輝。絶対に7こ知っちゃダメよ?』
『……うん。』

本当に大丈夫なのかしら…………。