帰ろうとすると、直も夾は後ろについてきた。







魅「…夾、アンタうちこっちじゃないでしょ」

夾「~♪」

魅「……ハァ…」







呆れたようにため息をつき、足を止めて向き直った。あら、案外背が高い。







魅「家どこ?」

夾「……俺、家無い」

魅「……えー…」

夾「だから魅彩。


  居候させて!」








この人、今までどうやって生きてきたのだろう…







私は憐れみをこめた眼を送る。けどそれでも彼はニコニコ笑っていた。







魅「……離れの、倉庫みたいなとこでいいなら」

夾「!


  ありがとう!」







おばあ様に、何て言おう…










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