顔に似合わず案外筋肉質で、胸板が厚い彼の胸に手を置く。 スルリと腕に頭をひっつけると、面倒くさそうに私の頭を持ち上げてグイッと自分の方へ抱き寄せる仕草が好き。 「…お前の髪綺麗だよな。」 ふと、渡しの髪を手でときながらポツリと言った。 初めて褒められた。 「えっ、そうかな? 長くてちょっと邪魔なんだよね。」 照れて自分でも髪を触ってみると、彼がフッと笑った。 「邪魔だろうな。 あんまり髪長い女好きじゃないし。」