「そう。
なら、あなたは自分の事なんだと思ってるの?
彼女?…ではないはずよね。
彼氏じゃない男と寝る安い女?」
「あんたはどうなのよ!」
おー、ぶりぶり女の本性見えたり。
「あたし?
あたしは………」
「おい、人ん家の玄関で何騒いでる?」
不機嫌な顔で歩いてきた雅也と目が合った。
「…………お前……っ」
文句を言いかけた雅也の腕に勢い良く抱きつく。
「あたしは雅也の未来の彼女候補だから。」
「はぁ?」
呆れた声の雅也に打って変わって、殺意が感じる目であたしを睨む彼女がいた。
「それで?
あなたは雅也の何?」
「……………。」
黙り込む彼女に確信する。
この女、雅也に好きとか彼女になりたいって言ってないな。
だから、あたしみたいに言えないんだ。

