「やっと見つけた!どうしていきなり会わないなんて言い出したんだよ?」
血相を変えて詰め寄って来た男は、ちょくちょく遊んでた金づる。
「飽きたの」
「な…嘘だ!」
嘘じゃないし、と言おうと口を開いた瞬間、雅也の声が上から被さった。
「お前どうしても俺と同じ授業受けたいっつって来たんじゃなかったのか?」
「あ、ごめん今行く」
「奈々!」
「…あんたも遊ばれてたのに追いかけて来たりして恥ずかしくねーの?」
ムッとした顔で雅也を見ると、勝ち誇った様に笑った。
「お前もな」
すると、ふはっ!と雅也が吹き出した。
「俺が遊んでやってんだよ、バーカ」
そう言い捨てるとクルリと向きを変えて歩いていった。
かっっ…こいーー!!
その上から目線さすがだ。
彼を見ると、嘘だろ?という目で私を見ていた。
「…悪いけど、私今あの人に夢中なんだよね。
バイバイ!」

