「頼む・・。」
「ちょっ・・冗談はやめてよね」
「冗談じゃねぇ」
「意味わかんない!」
「頼む!」
「嫌だね!」
「頼むっつってんだろ?!」
「ふざけんな!意味わかんない!」
「真面目に聞けよ!俺の言うこと聞けねぇのか!」
「聞けないね!だいたいなんであたしが・・」
「将来の夢は親父の後を継ぐこと!そして一番最強になること!それから・・・お前を守ることだ!愛羅!」
「・・・・?!」
え・・・嘘・・・。
リュウ・・。リュウキ・・・。
あたしの中のリュウと
目の前にいる龍樹が被った。
「龍樹・・・?」
「愛羅、俺だ。リュウ、龍樹。忘れたか?」
どうしよう・・・。
いろんな感情が混じって涙が止まらない・・・。
「俺は、この辺での最強チームのTOPになった。
そして、TOPには相手がつかなきゃいけない。
それを、決めないといけないんだ。
そして今、俺は夢を約束した俺の女に相手になれと
申し込んでいる。
愛羅、受け入れてくれるか?」
あんなに小さかったリュウ。
あんなに弱かったリュウ。
そんなリュウが、今、
奇跡みたいに目の前にいる。
こんなに強くなって、こんなに成長して、
チームを引っ張るリーダーだなんて・・・。
「もちろん、
夢、叶えられて本当によかったね、リュウ」
「俺は、親父と約束した。必ず、お前を守る。」
「龍樹・・・。」
そして今日、あたしは
この野獣たちの世界の女王、TOPクイーンという名に
任命された。

