「ありがとう。」
これしか言えないけれど心を込めて言てみた。


「さようならー!」

みんなで元気よく挨拶をした。
みんなが教室を出たのを確認してから、蒼空は立ち上がり
蒼空は荷物を持とうとした。

でも
突然、目の前が揺れた。

でも
倒れずにすんだ。
優輝のお陰で…―

「持つよ。」と、言って蒼空の手からカバンをとる。

「いいよ。このくらい持てるから…」

蒼空が、優輝が持つカバンをとろうとする。

すると
優輝がカバンを上に上げた。

「いいよ、俺が持つから」

優輝が蒼空の髪をぐしゃぐしゃにする。

「気をつけろよ?」

蒼空が「うん。」と言うと
優輝が蒼空の手を掴んだ。

「なんか心配だから…。」

そう言う優輝の頬はほんのり赤い。


「優輝って意外に頼りになるんだね。」

蒼空が笑いながら言う。

「うるせー!」

まるで照れ隠しのように大きな声を出した。


足がいたいはずなのに
優輝といると安心できた。
だからかな…?
いつの間にか保健室に着いていた。