【郁side】

言っちゃった…。
言っちゃったよ。
けど、
これが告白なんて蒼空は気付いてないよね?

だって…。


「うん♪ありがと」

って、蒼空、普通に笑ってたし。

けど、
気付いてなくて良かった♪
大きくなったら蒼空に本当の告白をするんだ!!!


「ねぇ、郁。」

と、蒼空が心配げに話しかけてきた。


「どうかしたの?」
「うん…。郁に話そうかと思って…。」

僕が「うん。」というと
蒼空は、全て話してくれた。

他の人にも言ってないことがあったらしいから
すごく嬉しかった。

けど…。

「僕が蒼空と同い年だったら良かったのに…。」

そう思っていたら
不意に声に出してしまった。

それが聞こえたのかな?
蒼空が「え?」と固まってる。


「ううん。なんでもないよ。」

僕は、急いで訂正した。

だって、
嶺ってやつに蒼空を取られた気がしたから…。

あと
僕なら誰よりも蒼空を護れるのに…。

って、思って出た言葉だったから…。


「蒼空。スッキリした?」
「うん。ありがと☆」

そう言って蒼空はいつもの笑顔で笑ってくれた。

「僕が出来ることはなんでもするから!」

僕も蒼空に笑い返した。


僕は決めた。
蒼空を守り抜く!
蒼空の笑顔は僕が守るんだ!!