不滅の愛

やっぱり外国なのかと考えていると

「テレットを聞いた事がないのですか?リーヴァと言う名前も…。」

「はい…」

コクリと頷くと彼の瞳はこれでもかというくらい開かれた。

「まさかっ…」

思いついた様に彼は慌てて部屋を飛び出していった。

「ちょ…!」

いったい何なんだ!

(はぁ…)

まさかこれは誘拐なんだろうか?

となると、もっと危機感を持った方がいいのか。

まだ残っているティーカップをサイドテーブルに置いてベッドから降りる。

晴れ渡る空が見える窓際まで行くと街が見えた。

その街はやはり日本ではなくてヨーロッパの様な街だった。

さすがに現実を目の当たりにすると嫌な予感しかしなくて

顔面から血の気が失せるのがわかった。