いつも通りの朝。

自転車をこぎながら、私は学校へと向かう。

昨日買った空色のイヤホンを付けて大好きな歌手『U』を聴きながら。

あの日から変わってない、Uの歌声。

「青のー…キャンバスー…」

ついつい口ずさむUの歌。太陽の光がいっぱいの坂道を自転車で一気に下る。

今日も始まるのか…何もない日々が。


『キャンバス』by U

君の上に広がる青のキャンバス

何を描こうか 希望?憎しみ?夢? 
僕なら想いをこの青のキャンバスいっぱいに描くよ

見てもらえなくても良いよ 笑っても良いよ 壊されたってどうって事ないよ

この想いを信じてくれるなら…十分すぎるぐらい幸せに想う僕だから

笑って空を見上げて?
そうすれば君の想いも描けられるよ ほら、そっと空に手を伸ばして手を広げようよ

そっと、そっと、そっと