ねえ
私は今まで
普通ではないものと
闘うために
必死で自分の感情を
殺してきた。
もう、あれ以上
自分が傷つかないように。
自分を守るために。
生きるためには
その道を選ぶしかなかった。
もしかしたら
長い歳月の中で私は
心から笑えていなかったのかな。
いつも願っていた。
早く大人になって
一回りも強くなって
この狭い世界から
飛び出すんだ、って。
その願いにようやく
手が届きそうだけれど
その前に
私の心が割れてしまいそうだ。
でも、耐えるしかない。
私に残された道を
歩いていくしかない。
こんなところで
負けちゃダメだ。