初恋は、私だけのドクター


「優の家はここから近いの?」

「ここからだと車で30分くらい。
 学校からだと10分くらい。
 カエデは来たことなかったか。」

「うん。
 お兄ちゃんはよくお邪魔してたみたいだけど。
 1人暮らし?」

「いや、執事が1人いる。」

「執事!?
 まさか、優って実は偉い人?」

「違うから。
 ただのお手伝い。
 掃除とか洗濯してくれる。」

「凄いね!」

「別に。
 ほら、カエデん家着いたぞ。
 荷物取ってこい。」

「はーい。」