初恋は、私だけのドクター


「カエデさーん。桜ノ宮カエデさーん。」

「はーい。」

あぁ、やだなぁ。

「ほら、立て。行くぞ。」

「はい・・・。」


「おぉ、カエデ。
 よく来たなぁ。
 お、優も一緒?
 付き合ってるの?」

「「違う!」」

「カエデは華輪に通ってんだよ。」

「あぁ、なるほどねっ。
 おじさん、びっくりしちゃったよ。
 で、どしたの?」

「熱が出た。」

「熱なんていうほど高くないよ!」

「んー、とりあえず測って。」