初恋は、私だけのドクター


『入学式が始まります。
 1年生は体育館に集まってください。』

「ほらっ、望ちゃん。
 体育館行かなきゃ!」

「んー、ずっと抱っこしてたい~。」

離れない望ちゃんをずるずる引っ張って、なんとか体育館に到着。

「ちゃんと歩いてよ~。」

「ごめん、ごめん。
 あ、カエデはあっちに座るみたいだよ。
 じゃ、またあとでねっ!頑張って!」

「ありがとう。」