一秒も気を抜かずに隠し続けてきた

私の「真実」。

でも、隠し続けることは、ごめんねを言うよりも

難しいこと・・・・。

いつかはバレてしまう日が来る。

そう、君は知ってしまったんだね。

私の本当の姿を。

記憶から消してとは言えない。

何もかも終わりだと崩れ落ちた私の肩に

そっと触れた君の手・・・。

ずっと、秘密にしてきて隠すことはなれてたはずなのに

この、悔しさ・怒りそして安心・期待

なんとも言えない感情を隠すことはできなかった。

こぼれおちる涙を止めるつもりはなかった。

自分でも思う。

私・・・辛かったんだ。

何も言わず、私の前にひざをつき震えた指先を

ぎゅっと握りしめてくれた君。

初めて会ったわけじゃないのに、

はじめましてと言いそうになるほど

初めて君の顔をじっと見つめた。

澄んだ綺麗な瞳の中に私が映っていた。

君には今の私がどう映っていますか?

心の中でそっと尋ねた。

「輝いてるよ。」

そう、君は答えた。

以心伝心ってこういうことを言うのかも。

「鈴原の瞳、輝いてるよ。」

その君の一言が私の胸に「特別」という言葉とともに

響いてきた。

私の瞳の中にも君は映ってるよ。

そう心の中で返事した。

この返事も君に届いているといいな。

そうして、回り始めた私と君の運命の歯車。

止まることなく、回っている歯車。

順調にこれからも回り続けるだろうそう思った。

あのときは・・・・・・・。

いつからだろうね。

逆向きに回り始めたのは・・。

元に戻れなくなるほど、狂い始めた歯車を

止めようとはしない私と君。

こうして始まった。

crazy my heart・・・・・。