「いくぞー『みかん』」

「ン·ドゥール」

「涙腺」

「ンガルンガニ」

「ンガルンガニってなんだよ」

「オーストラリアの原住民族の言葉で『夢の時』とゆう意味だ」

「しりとりなのに『ん』で続けたら終わらねーじゃん」

「しりとりなのに『みかん』で始めた奴に言われたくねぇな」

二人ともあまりの会話の無意味さに脱力して席でダラケきった座りかたになっている。

その姿はまるで溶けかけのスライムのようだ。

「あーもー今日はもうどうでもいいや。バイトもサボる事にきーめた」

「俺は行くつもりだぞ。しかしバイトの時間の頃になったら神がサボれと告げる気がする」

「間違いない」