運命のはじまり


ガラッ・・・

教室は相変わらず騒がしい

新谷とさりなは付き合っている

この噂で持ちきりだ

でももう大丈夫

私は新谷からちゃんと聞いたから・・・

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「俺が好きなのは・・・お前なんだよ・・・」

「え?」

思いがけない言葉に私はただ呆然とした

「嘘・・・でしょ?分かってるもん・・・」

「嘘じゃない本当だよ」

嬉しい・・・嬉しすぎるよ・・・

「あ・・・ありがと」

「お前はどうなんだよ?」

「え?私?」

「俺はちゃんと言った次はお前だろ?」

どうせ分かってるくせに・・・

そうきっと新谷は知っている

「・・・たしもだよ・・・」

「えっ?」

「私も新谷が好き」

「ずっと好きだった・・・ずっと・・・」

新谷は顔をそむけた

「新谷ー???」

「おう・・・ありがとな」

「う・・うん///」

ギュっ・・・・・・・

いきなり新谷は私を抱きしめた

「ちょっとこのままでいさせて」

「えっ・・・うん・・・///」

はずかしかったけど叶ったんだと思うと
自然とにやけてしまう

私達はしばらく抱き合ってから
別々に教室に帰った

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みんなはさりなと新谷がって思ってるだろうけど

それはただの噂

でも思ったのは
きっとさりなは新谷が好きってこと