運命のはじまり


ガチャ・・・

ひゅー・・・

すっかり夏は終わり秋の風が私を通り抜ける

「来ましたけど・・・?」

少し大きな声で言ってみる

「こっち」

ん?

誰もいないのに声がする

「どこにいるの?」

「早くこっちに来て」

すると
ひょいっと端から手が出て招いている

「え・・・おばけとかないよね・・・」

私がつぶやくと

「そんな訳ないに決まってんだろ!」

と答えた

なので私はいちかばちか行ってみることにした

端のところまで来てみると

まだ道があった

どうやら屋上はドアが真ん中にあるらしい

初めて入ったから全然しらなかった

そこで私は

「うわぁ・・・」

「どう?きれいだろ?」

大きくて
真っ赤できれいな夕焼けを見た

「・・・きれい」

謎の子は私の方へきた

逆光で顔が見えない

「あなたは?」

「あぁ見えないか俺だよ俺。新谷春樹」

なんと私を呼んだのは新谷だったのだ